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一生やってろ!!

一生やってろ!!

もう一度逢いたい。2


 それからしばらくして、仕事帰りにみんなで飲みにいく機会が

 多くなった。そういうときでも、全然彼は私の隣にはいなくて、

 でも最終的に残るのは、いつも2人だった。

 彼も私もバーボンが好きで、かなりいけるクチだったので、

 休みの前ともなれば、朝まででも飲むことがあった。

 それでも、お店をでたら、「またね。」と別れる。

 でも、そういう関係って楽しいかな?と思っていた。

 始めは、真面目で話をしてもつまらない人なのかなあ~って

 思ったけど、話も面白くて、また頼りにもなる人だったので、

 次第に私のほうが惹かれていったのかもしれない。

 いつ、どこでどうなったのかは・・・。笑。

 気づけば、いつでも彼がいるようになっていた。

 それでも、私はもともと3人兄弟のまん中だからか、

 好き勝手生きてきたからか、いつも人と一緒というのが苦手で

 また甘えベタで、なんでも1人で行動を起こすところがあるので、

 彼もそんな私によく腹を立てていた。

 あるとき、「俺はなんなんだ?」と言われて、はっと気づいた。

 そうか・・1人じゃないんだ。1つ年下の彼は、とても心の広い

 大らかな人だった。(私と正反対だ・・)

 それから、私もずいぶん変わった。

 いつのまにか、一緒にいるのが当たり前。とても必要な人に

 なっていた。ほとんど毎日、仕事が終わってから逢っていたなあ・・。

 いっそ、一緒に暮らせばいいのにって思うくらい。笑。

 とても幸せだった・・・。人生薔薇色とは、このことか・・・って

 いうくらいね。そう・・あの日がくるまで。



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